「楽楽販売」の自動処理における「一時レコード」とは、特定の自動処理が動いている間だけ、メモリ上に一時的に値を保持しておくための「仮想的なレコード」です。
実際のデータベースに値を書き込む前に、複雑な条件分岐の結果を一時保存したり、複数のパーツをまたいで計算結果を引き継いだりする際の「作業用スペース」として活用することで、設定の簡略化やメンテナンス性の向上が図れます。
「自動処理ジャンプオプション」を利用して、複数の分岐先から一つの後続処理へ合流させる運用において、各分岐で判定した値を合流先へ受け渡すために不可欠な機能です。
※「一時レコード」機能をご利用いただくためには「自動処理ジャンプ」オプションの申し込みが必要です。
一時レコードを利用して、複雑な処理を構築する手順は以下の通りです。
【設定箇所】 データベース設定 > 機能設定 > 自動処理設定 > 各自動処理の「設定」 > 一時レコード設定
1. 対象の自動処理設定画面を開き、「一時レコード設定」の「設定」ボタンをクリックします。
2. 画面上部の「名称」欄に一時レコードの名前を入力します。
3.「レコードタイプ」でデータベースを選択して「追加」をクリックします。
これにより、選択したデータベースと同じ項目構造を持つ仮想レコードが作成されます。
1. 自動処理のフロー内に「レコード更新」パーツを配置します。
2. 「対象レコード」に【一時レコード】を指定します。
3. 更新したい項目に対し、計算式や他のパーツ(選択レコード等)の値を割り当てて、一時的にデータを保存します。
1. 処理の終盤(またはジャンプ後の合流先など)に、再度「レコード更新」パーツを配置します。
2. 「対象レコード」に【選択レコード】(実際に更新したいデータベースの行)を指定します。
3. 更新項目の値として、プルダウンから【一時レコード】の各項目を選択し、仮想領域に溜めていた値を実データに反映させます。
一時レコードを利用する際、最も躓きやすいのが「初期状態」の仕様です。
この挙動を正しく理解していないと、意図せずデータが消去されるトラブルにつながります。
一時レコードは、自動処理が起動した瞬間に「すべての項目が空(値なし)」の状態で生成されます。システム上の正確性を保つための仕組み上、処理対象である【選択レコード】の値を自動的に引き継いでいるわけではありません。
そのため、一時レコードを対象とした「レコード更新」パーツの設定において、項目に「(元の値)」を割り当ててしまうと、一時レコード自身の初期状態である「空(値なし)」がそのまま適用され、結果としてブランクが登録されてしまいます。
一時レコードに現在のレコードの値を保持させた状態で処理を開始したい場合は、以下の手順で「初期化」の工程を組み込んでください。
【設定変更手順】
1. 自動処理の最初のパーツとして「レコード更新」を配置します。
2. 「対象レコード」に【一時レコード】を指定します。
3. 保持しておきたいすべての項目に対し、プルダウンから【選択レコード】の該当項目を一つずつ割り当てます。
※これにより、一時レコードが「現在の実レコードと同じ値を持った状態」になり、その後の分岐や計算で「(元の値)」を活かした運用が可能です。
複数の条件分岐(YES/NO)を経て、最終的に一つの「ステータス更新」や「メール送信」パーツに合流(ジャンプ)させる場合、一時レコードが「情報の運び役」となります。
例えば、承認ルートによって「承認日」を入れる項目が異なる場合、各分岐先で【一時レコード】の該当する日付項目のみを更新し、ジャンプ後の共通パーツで【一時レコード】から【選択レコード】へ一括で値を書き戻すことで、パーツの総数を減らし、設定ミスを防ぐことができます。
詳細な仕様の違いや作成手順については、下記記事をご確認ください。
ジャンプ機能を利用する際に、どのように一時レコードを使って値を引き継ぐかの具体的な構成例が記載されています。
自動処理ジャンプオプション:設定手順/実行方法
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