「楽楽販売」の自動処理の設定ミスなどにより、意図せず大量のレコードが書き換わった場合、標準機能の「操作ログ」から1件ずつ手動で戻すのは現実的ではありません。このようなケースでは、
有料オプションの「バックアップオプション」で提供される専用環境を活用します。事象が発生する前の時点のデータをバックアップ環境から抽出し、本番環境の該当レコードに対して「キー項目」を軸にした上書きインポート(更新インポート)を行うことで、正確かつ迅速に元の状態へ復元できます。
まず、データが書き換わる前の状態を保持しているバックアップ環境へアクセスします。バックアップ環境は直近7日分(7世代)が日単位で保存されており、曜日ごとに専用のURLが用意されています。
◆1. バックアップ環境へのログイン
ご契約時に案内された「日曜日〜土曜日」の各曜日URLの中から、トラブルが起きる前の日付に該当するURLを選択してログインします。ログインIDとパスワードは、その時点の本番環境と同一のものが使用できます。
(※バックアップ環境はセキュリティの仕様上、原則として「システム設定権限」を持つユーザーのみがログインできます。)
◆2. データの抽出(CSV出力)
対象のデータベースを開き、右上の「サブメニュー(三本線マーク)」から「CSV出力」を選択します。この際、復旧漏れを防ぐため、絞り込みや表示項目の制限を解除し、すべてのレコードと項目が出力される状態でダウンロードしてください。
バックアップ環境から取得したCSVファイルをそのままインポートするのではなく、誤って書き換わった項目だけをピンポイントで修復するようにファイルを加工します。これにより、他の正常な項目を誤って古いデータで先祖返りさせてしまうリスクを防止します。
◆1. 更新対象項目の選定
Excel等でCSVファイルを開き、復旧が必要な列(例:「ステータス」「支払状況」など)と、レコードを特定するための「キー項目(顧客IDや案件番号など)」以外の不要な列は削除するか、後のインポート設定で「スキップ項目」として扱う準備をします。
◆2. 最新レコードの保護
トラブル発生(月曜朝など)以降に新しく登録されたレコードがある場合は、それらのデータが消えないよう、インポート対象から除外するか、別途バックアップを取っておくなどの管理を行ってください。
加工したデータを用いて、本番環境のデータを正しい値に書き換えます。大規模な更新になるため、一気に実行せず段階を踏むことが現場での確実な解決策です。
◆1. インポート設定の作成
本番環境の「インポート一覧」にて新規設定を作成します。「登録方法」には、不要なレコードの復活を防ぐため「更新のみ(インポートデータのキー項目が既に存在する場合はデータを上書き。それ以外は登録を行わない)」を選択してください。また、明細項目の復旧であれば「明細の更新キー」に「明細キー」を指定します。
◆2. 2〜3件のレコードで事前テスト
インポートのトラブルを避けるため、まずはCSVファイルから2〜3行だけを抜き出したテスト用ファイルを作成し、実際に数件だけが正しく復旧されるかを確認してください。意図通りに更新されていることが確認できてから、全件のインポートを実施します。
大量のデータインポートはサーバーに負荷がかかるだけでなく、作業中に他のユーザーがレコードを編集するとデータの不整合(排他制御エラー)が起きる可能性があります。そのため、休日や夜間など、システムの利用を一時休止する旨を社内に周知した上で作業を行うのが、現場での安全な運用ルールです。
詳細な仕様の違いや作成手順については、下記記事をご確認ください。
バックアップデータの保存期間や、環境ごとのURLの構成、ログインに必要な権限について詳しく解説しています。
バックアップオプション
「更新と登録」の仕組みや、特定の列を読み飛ばす「スキップ項目」の設定方法、インポート時のエラー対処法について記載されています。
インポート一覧:インポートの実行
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