「楽楽販売」の画面上(レコード詳細画面や一覧画面)では正しく計算・表示されている合計金額が、自動処理の「ファイル生成」パーツで出力したPDFファイル上では、空欄になったり、意図しない値(「0」など)で表示されたりする事象が発生しています。
特に、特定の帳票(見積書や注文書など)において、一部の集計値やメーカーオプションの合計金額などが欠落するケースが報告されています。
主に以下の原因が考えられますので、雛形Excelの設定内容やデータの配置をご確認ください。
【確認箇所】 自動処理設定 > ファイル生成パーツ > 雛形ファイル
【確認・対処手順】
「楽楽販売」のPDF出力オプションの仕様上、PDF生成時に値を出力できるのはExcelのシートタブで「一番左(1枚目)にあるシート」のみです。2枚目以降のシートに合計金額のキーワード(例:###合計金額###)を配置しても、PDFには反映されません。
また、1枚目のシートが「非表示」設定になっている場合でも、システムはその非表示シートを読み込んでしまいます。結果として、画面で見えているシート(実際には2枚目以降)のキーワードが処理されず、値が出力されない原因となります。不要な非表示シートは削除するか、出力したいシートを一番左に移動させてください。
【確認箇所】 雛形Excelファイル内のキーワード配置場所
【確認・対処手順】
PDF出力時、Excelの「テキストボックス」や「ヘッダー・フッター」内に記述されたキーワードは、システムが正しく認識できず、値が流し込まれない(またはフォントが強制的に明朝体になる)仕様となっています。
合計金額を表示させたい場合は、図形やテキストボックスではなく、Excelの「セル」に対して直接キーワードを記述するように雛形を修正してください。
【確認箇所】 雛形Excelファイル内の計算式
【確認・対処手順】
PDF出力機能では、Excelの一部の関数に対応していません。例えば、文字列を整える「ASC」「CLEAN」「JIS」や、特殊な計算を行う「BAHTTEXT」「GETPIVOTDATA」などの関数が合計欄の計算式に含まれていると、ファイル生成に失敗したり、値が反映されなかったりすることがあります。
該当の関数を使用している場合は、関数を使わずに済むよう「楽楽販売」側の「数値計算」項目であらかじめ計算を完結させ、その結果(数値)を直接セルに出力する設定に変更してください。
【確認箇所】 雛形Excelファイル内のキーワードの上下関係
【確認・対処手順】
明細項目などの複数行データ(項目名に[複]と付くもの)を出力する場合、キーワードがあるセルを起点として「下方向」へ連続してデータが展開されます。この展開される範囲に合計金額のキーワードを配置していると、明細データによって合計金額のセルが上書きされ、消えてしまうことがあります。
明細の行数が増えても重ならないよう、合計金額のキーワードは明細出力エリアから十分に距離を離すか、あるいは印刷範囲外のセルに一度出力し、それをExcelの参照式で表示させるなどの工夫を行ってください。
【確認箇所】 雛形Excelファイル内のセルの書式設定
【確認・対処手順】
雛形ファイル側で「SUM関数」などを用いて合計を計算している場合、計算対象となる明細のセルや合計を表示するセルの書式設定が「標準」になっていると、システムから出力された値が「文字列」として扱われてしまうことがあります。
この状態だと、Excelを開いた時には計算されても、PDF変換時には正常に計算が実行されず、結果が空欄になったりエラー(#VALUE!など)になったりします。計算に使用するセルの書式設定は「標準」ではなく、必ず「数値」や「通貨」に変更してください。
詳細な仕様の違いや作成手順については、下記記事をご確認ください。
PDF出力時のフォント指定や、タイマー実行・サブメニュー実行ができないプランの制約、非対応のExcel関数一覧について詳しく解説しています。
PDF出力オプション
キーワードが上書きされるケースや、非表示シートの影響など、ファイル生成がうまくいかない場合のチェックポイントをまとめています。
ファイル生成パーツ:項目の値が生成ファイル上に出力されない
テキストボックス利用時の制限や、PDF出力時に指定したフォントを正しく反映させるための雛形の作り方を案内しています。
PDF形式でファイル生成をしたときに設定したフォントで出力したい
(記事ID:2693)