集計機能の集計画面上では集計結果同士を直接計算することはできません。
最も手軽な方法は「集計結果をCSV出力してExcelで算出する(パターンA)」方法です。
システム内で完結・自動化させたい場合は「集計用DB+自動処理+数値計算項目(パターンB)」を構築することで実現できます。
楽楽販売の標準集計画面に表示される数値は、データベース内のレコードから直接算出された集計値です。
そのため、「当月の売上合計」と「前年同月の売上合計」といった集計後の数値同士を画面上で四則演算して「昨対比(%)」を求める機能はありません。
運用に合わせて、以下のいずれかの方法をご活用ください。
なぜ集計画面で直接計算できないのか?(仕様の背景)
- 画面上での四則演算不可: 集計機能はDB内のレコードを集計して表示する機能であり、表示された結果同士を画面上で計算する機能がないためです。
- 蓄積機能(集計対象DB)の制限: 集計結果を蓄積(DB化)しても、年月ごとに別々の行(レコード)として保存されます。楽楽販売の「数値計算項目」は同じ1つの行の中にある項目同士でしか計算できないため、行が分かれている「前年」と「当月」を直接割り算することができません。
【パターンA】最も手軽な方法:集計設定 + CSV出力(Excel計算)※推奨
追加のデータベース作成や自動処理の設定が一切不要で、最も簡単かつ短時間で昨対比を確認できる方法です。
設定・運用手順
- 集計設定を1つ作成する
【設定箇所】 [DB設定] > [機能設定] > 集計設定
「売上管理DB」に対し、内訳項目に「売上日(月単位)」を指定した集計設定を1つ作成します。
- 集計を実行しCSVダウンロードする
集計画面で集計を実行すると、月ごとの売上合計が一覧表示されます。画面右上のサブメニューからCSVファイルをダウンロードします。
- Excelで昨対比(%)を算出する
ダウンロードしたファイルをExcelで開き、当月売上と前年同月売上のセルを使って割り算(`=当月売上 ÷ 前年同月売上`)の数式を入力します。
パターンAのメリット: システム構築やメンテナンスの手間が一切なく、思い立った時にすぐ集計・分析を行えます。
【パターンB】システム内で完結させる方法:集計用DB + 自動処理 + 数値計算項目
Excelを使わず、楽楽販売の画面上で「昨対比(%)」をリアルタイムに自動表示させたい場合の構築方法です。
同一の1レコード内に「当月売上」と「前年同月売上」の両方を集約させるデータベース構造を作成します。
データベース構成例
| DBの種類 |
データベース名 |
主要項目と役割 |
元データベース (実績DB) |
売上管理DB |
日々の売上データを登録するDB。 ・売上日(日時) / 売上金額(数値) |
集計用データベース (1か月=1レコード) |
月別実績集計DB |
月ごとの比較データを保持・計算するDB。 ・対象年月(例:2026年10月) ・当月売上金額(自動処理で集計) ・前年同月売上金額(自動処理で集計) ・昨対比(%)(※数値計算項目) |
設定手順
楽楽販売の「レコード検索パーツ」には、検索条件にヒットした複数レコードの数値項目を自動で合計(集計)して後続パーツへ渡す機能があります。
この機能を活用し、以下の4つのパーツを順番に配置して自動処理を構築します。
【設定箇所】 [DB設定] > [機能設定] > 自動処理設定
※対象DB:「月別実績集計DB」/ 処理単位:「レコード単位」
1. 当月分の売上金額を集計・転記する設定
- 【パーツ1:レコード検索パーツ】当月売上を検索・合計する
- パーツ名: 当月売上検索
- 検索対象DB: 売上管理DB(元DB)
- 検索条件: 売上管理DBの「売上日(月単位)」 = 【選択レコード】[月別実績集計DB]の「対象年月」
- 絞り込み設定: 複数レコードの合計値を算出するため、「1件まで絞込み」のチェックは【オフ】にします。
- 【パーツ2(パーツ1のYESルート):レコード更新パーツ】当月売上を集計用DBへ転記する
- パーツ名: 当月売上転記
- 対象レコード: 【選択レコード】[月別実績集計DB](※自動処理を設定するDB)
- 更新内容: 項目「当月売上金額」 = 【検索レコード(当月売上検索)】[売上管理DB]:売上金額 の「合計」
2. 前年同月分の売上金額を集計・転記する設定
パーツ2の直後に続けて、前年同月分の集計と転記を行います。
- 【パーツ3:レコード検索パーツ】前年同月売上を検索・合計する
- パーツ名: 前年同月売上検索
- 検索対象DB: 売上管理DB(元DB)
- 検索条件: 売上管理DBの「売上日(月単位)」 = 【選択レコード】[月別実績集計DB]の「前年同月の年月」
- 絞り込み設定: 「1件まで絞込み」のチェックは【オフ】にします。
- 【パーツ4(パーツ3のYESルート):レコード更新パーツ】前年同月売上を集計用DBへ転記する
- パーツ名: 前年同月売上転記
- 対象レコード: 【選択レコード】[月別実績集計DB](※自動処理を設定するDB)
- 更新内容: 項目「前年同月売上金額」 = 【検索レコード(前年同月売上検索)】[売上管理DB]:売上金額 の「合計」
3. 数値計算項目(昨対比%)との自動連動
あらかじめ集計用DB(月別実績集計DB)側に以下の「数値計算項目」を設定しておきます。
- 項目名: 昨対比(%)
- 項目タイプ: 数値計算
- 計算式:
当月売上金額 ÷ 前年同月売上金額 (※表示形式は%表記)
パーツ2およびパーツ4によって「当月売上金額」と「前年同月売上金額」に数値がセットされた瞬間、システム仕様により数値計算項目が自動的に再計算され、画面上に正確な昨対比(%)が表示されます。
設定時の重要ポイント・注意点
- 「1件まで絞込み」を必ずオフにする:
レコード検索パーツでチェックを入れたままにすると、先頭1件の売上金額しか取得できなくなります。必ずチェックを外してください。
- 更新対象は「選択レコード(自分自身)」を指定する:
レコード更新パーツの対象に検索結果のレコード(売上管理DB)を選ばないようご注意ください。更新対象は必ず【選択レコード】(集計用DB)を指定します。
- 検索集計の上限は5,000件:
レコード検索パーツで合計値を自動計算できる検索結果の上限数は5,000件です。1か月の明細数が5,000件を超える場合はご注意ください。
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