集計で「年度単位」の絞り込みを行う方法・設定手順

「楽楽販売」の集計機能で年度単位の絞り込みを行うには、集計設定内の「絞込み設定」で具体的な日付範囲を指定する方法、または「年度マスタ」を活用する方法がございます

カレンダー上の「年(1月〜12月)」を基準とした絞り込みは容易ですが、企業独自の「年度(例:4月〜翌3月)」を自動で判別して区切る機能は用意されておりません。
そのため、年度単位で集計結果を抽出したい場合は、集計設定の絞り込み条件にて「開始日」と「終了日」を明示的に指定するか、あらかじめレコードに「年度」の情報を持たせる工夫が必要です。

最適な構築手法の選び方・判断基準

  • 特定の年度(例:2026年度のみ)を固定で集計したい場合1. 集計設定の「絞込み設定」で日付範囲を直接指定する方法が適しています。設定が最も簡単で、即座に集計結果を確認できます。

    <メリット> 追加のデータベース作成が不要で、既存の集計設定を修正するだけで対応可能です。
    <デメリット> 年度(4月〜翌3月)の区切りをシステムが自動判別しないため、年度が替わるごとに日付条件を手動で更新する必要があります。

  • 「今年度」「昨年度」といった相対的な年度で簡単に切り替えたい場合2. 年度管理用のマスタデータベースを作成し、自動処理でレコードに年度を付与する方法が適しています。 一度構築すれば、年度が変わるたびに集計設定を書き換える手間がなくなります。

    <メリット> レコード自体に「2026年度」といった文字列情報を持たせるため、一覧画面や集計画面での絞り込みが非常に容易になります。また、年度ごとの集計メニューを量産しても管理がスムーズです。
    <デメリット> マスタデータベースの作成と、値を転記するための自動処理の設定が必要です。


各手段の詳細と設定手順

例として横軸を月、縦軸を請求先としたクロス集計を設定する場合の設定手順をご案内いたします。

1. 集計設定の「絞込み設定」で日付範囲を直接指定する方法

【設定箇所】 データベース設定 > 機能設定 > 集計設定 > 該当の集計名の「設定」

手順1:クロス集計(軸)の設定
1. 「内訳項目設定」の「設定」ボタンをクリックします。
2. 【縦軸】:「内訳項目」に「請求先」を選択し、「配置」を「行」に設定して追加します。
3. 【横軸】:「内訳項目」に「売上月(または売上日)」を選択し、「配置」を「列」に設定します。
4. 「集計区分」の「範囲で指定」にチェックを入れ、「範囲指定」を「月単位(基準・単位:1日)」に設定して追加します。

手順2:年度範囲の絞り込み設定
1. 「集計絞込み設定」の「設定」ボタンをクリックします。
2. 「AND検索」を選択し、以下の2つの条件を追加します。
・「売上日」が(直接指定)「(日時を指定)」で「2026年4月1日」「以後(≧)」
・「売上日」が(直接指定)「(日時を指定)」で「2027年3月31日」「以前(≦)」
3. 「確定」ボタンをクリックして保存します。

2. 年度管理用のマスタデータベースを作成し、自動処理でレコードに年度を付与する方法

【設定箇所】 管理者設定 > データ設定 > データベースグループ設定

手順1:年度マスタデータベースの作成
1. 「年度マスタ」データベースを新規作成し、「年月(日時タイプ)」と「年度(テキスト1行:例 2026年度)」の項目を作成します。
2. 「2026/04 〜 2027/03」の各月に対し、対応する「2026年度」という値をデータとして登録しておきます。

手順2:自動処理による年度の自動付与
1. 売上データを管理するデータベースに「年度(テキスト1行)」項目を追加します。
2. 自動処理を作成し、「レコード検索パーツ」で「年度マスタ」から、売上データの「売上年月」と一致する「年度」を取得します。
3. 「レコード更新パーツ」で、取得した「年度」の値を売上データの「年度」項目に書き込みます。
4. この自動処理を「入力画面自動処理設定」に登録し、保存時に自動で年度がセットされるようにします。

手順3:集計での活用
集計設定の「集計絞込み設定」にて、「年度」が(直接指定)「2026年度」「と等しい」と設定するだけで、年度単位の集計が可能です。


「年度単位」の集計における注意点と制限事項

集計設定の絞り込みでは「AND」と「OR」を混在させることはできません

集計設定内の「集計絞込み設定」では、条件の繋ぎ方を「すべてAND」または「すべてOR」のどちらか一方で統一する必要があります。
「(条件A OR 条件B) AND 条件C」のような複雑な組み合わせは、集計設定内の絞り込み機能だけでは実現できません。
この場合は、上述の「年度マスタ」方式を利用して、あらかじめ判定結果を1つの項目に集約しておく運用を推奨いたします。

1つの集計画面で「今年度」と「昨年度」の数値を並べて比較(前年比表示)することはできません

現在の「楽楽販売」の集計機能の仕様上、1つの集計表の中に異なる絞り込み条件(今年度分と昨年度分)の結果を並列に表示させたり、その差分から「前年比」を自動算出したりする機能はございません。
年度比較を行いたい場合は、以下の代替案をご検討ください。

集計結果をCSV出力し、Excel等で前年比を算出する

「今年度の集計」と「昨年度の集計」の設定をそれぞれ作成し、各画面の右上にあるサブメニュー(三本線マーク)から「CSV出力」を行ってください。
ダウンロードした2つのデータをExcel上で結合・加工することで、前年比の確認が可能です。
集計設定:実行方法と結果を利用する方法

集計専用のデータベースを作成し、自動処理でデータを合算する

「集計用データベース」を別途作成し、売上レコードが登録・更新されるたびに、自動処理で集計用データベースの「今年の売上」や「前年の売上」項目に数値を加算していく仕組みを構築することで、画面上でリアルタイムに比較・前年比計算が可能になります。
集計:自動処理を活用し、業務データを集計する


関連マニュアル

詳細な仕様の違いや作成手順については、下記記事をご確認ください。

集計設定の基本操作と内訳項目の設定方法

集計軸(行・列)の設定や、日付範囲によるグループ化の具体的な手順について解説しています。
集計設定

「高度な検索」を利用した相対的な日付指定の手順

「今月初めから〇か月前」といった、"今"を基準にした柔軟な日付絞り込みの設定方法を詳しく説明しています。
「先月以降」や「今月」など、特定期間の日付で絞り込む方法 (絞込み設定)

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