データベース構成を「親(請求ヘッダ)」と「子(請求明細)」に分けることで、100行を超える明細を1枚の請求書として連携できます。
「楽楽販売」の標準仕様(スタンダードプラン)では、1レコードあたりの明細行数は最大100行(上限値拡張オプション利用時で200行、プロプランで500行)までという制限があります。
そのため、1つのレコード内にすべての明細を詰め込む運用では、これを超える大量の請求データを管理・連携することはできません。
しかし、データベースの構造を「請求ヘッダ(親)」と「請求明細(子)」の2つに分け、明細1行を「子データベースの1レコード(独立したレコード)」として保持する構成にすることで、この制限を完全に回避できます。
「楽楽明細」側で、共通の「帳票No」をキーにして複数の子レコードを1枚の請求書として自動集約(名寄せ)する設定を行うことで、100行を超える大規模な請求データも問題なく連携・発行できるようになります。
100行超の明細を1枚の請求書にまとめて連携する設定手順
「楽楽販売」側でデータを別レコードとして細かく保持し、「楽楽明細」側でそれらを美しく結合させる構築手順をご案内します。
1. データベースを「親(ヘッダ)」と「子(明細)」に分けて構築する
1つのレコードの中に明細項目を作るのをやめ、以下の2つのデータベースを作成します。
- 請求ヘッダデータベース(親): 請求日、顧客名、請求書全体の合計金額など、請求書1枚につき1つのヘッダ情報を管理します。
- 請求明細データベース(子): 品名、単価、数量、小計など、請求書の「行(明細)」にあたる情報を管理します。明細1行が1つのレコード(ヘッダデータベースに紐づく子レコード)となります。
2. 共通の「帳票No」および「親項目」を子データベースに表示させる
「請求明細データベース」側において、どの請求ヘッダに属するかを紐づけるため、親データベースに対する「DBリンク項目」を作成します。
このリンクを通じて、子データベース側に以下の項目を表示させておきます。
- 共通の帳票No(請求番号など): 1つの請求書にまとめたいすべての明細行に対して、全く同じ番号が適用されるようにします。
- 顧客コード・宛先・請求日など: 親データベースに登録されているヘッダ情報を「従属項目」として明細レコード側に取得・表示させます。
- 請求合計金額: 親データベース側で自動計算された請求書全体の合計金額を、従属項目として子データベース(明細)側に取得・表示させます。
3. 「請求明細データベース(子)」の一覧画面から連携を実行する
楽楽明細へデータを渡すための「レコード一覧画面設定」は、必ず「請求明細データベース(子)」側に作成します。
※親データベースから実行すると明細行のデータが一切出力されません。
- 「請求明細データベース(子)」のレコード一覧画面設定を開き、上記手順2で用意した「帳票No」「顧客コード」「合計金額」および、その明細行の「品名」「単価」「数量」「小計」を並べて表示させます。
- この一覧画面を対象として、楽楽明細連携の設定(CSVまたはAPI)を紐づけます。
4. 「楽楽明細」側で集約(名寄せ)設定を行う
「楽楽明細」の取込フォーマット設定にて、連携された項目の中の「帳票No」をキーにしてデータを1枚の帳票へ集約する設定を行います。
これにより、楽楽販売から連携された複数の明細レコードが、1枚のきれいな請求書として自動的に再構成されます。
構築・運用時に必ず知っておくべき注意点
1. 金額の算出は「楽楽販売(親データベース)」で事前計算した値を連携するのがベスト
請求全体の合計金額については、楽楽明細側で計算させることも可能ですが、楽楽販売側の「請求ヘッダデータベース(親)」であらかじめ「数値計算(または集計)」で算出しておき、その値を従属項目として明細データと一緒に送信する運用を推奨します。
楽楽明細側では、送られてきた合計金額をそのまま帳票に表示するだけにできるため設定がシンプルになり、販売側の売掛残高(請求データ)と明細側の発行金額に1円の誤差も発生しない極めて安全な運用が担保されます。
2. 1回あたりの最大連携レコード数「10,000件/3MB」の上限超過に注意
親子データベース構成にすると、連携を実行する際のレコード数は「請求書の枚数」ではなく「明細の総行数」に等しくなります。
楽楽販売から楽楽明細への1回あたりの連携上限は「最大10,000レコード(明細行)以内、かつCSVサイズ3MB以内」です。
月末に大量の明細レコードを一気に送信しようとするとこの制限を超えてエラーになる可能性があるため、「宛先グループごとに絞り込んで分割連携する」「日次・週次でこまめに連携する」などの運用設計、またはタイマー自動処理の分割予約等を取り入れてください。
関連マニュアル
詳細な仕様の違いや作成手順については、下記記事をご確認ください。
「楽楽販売」の明細行数の上限値に関するマニュアル
プランごとの明細行数のシステム制限や、上限を拡張するためのオプション、および超過時のエラー挙動について解説しています。
「楽楽販売」の明細行数の上限値について
明細行数が多い場合のデータベース構成テンプレート
ヘッダ用と明細用のデータベース(親データベース・子データベース)に分割して管理する際のリレーション関係や設定イメージを確認できる構築マニュアルです。
明細行数が多い場合の設定テンプレート
(記事ID:2901)
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