「当年度」(例:4月〜翌3月)のデータを一覧画面で動的に絞り込み・初期表示する方法

「年度マスタ」データベースを作成し、各レコードに「年度」情報を自動で紐付ける設定を行うことで実現可能です。

標準機能にある日付絞り込み条件(「今年」「今月」など)は、すべて暦年(1月1日〜12月31日)に基づいた挙動となります。
そのため、年度単位(例:4月1日〜翌3月31日)のような独自の年度区切りでデータを動的に切り替えて表示させるには、日付条件だけでは対応できません。

この課題を解決するには、年度ごとの期間(開始日と終了日)を管理する「年度マスタ」を作成し、対象のレコードがどの日付範囲に属するかをシステムに判断させ、自動的に「年度」を特定して登録する仕組みを構築します。これにより、1月〜3月の期間であっても「前年の4月から始まる年度」のデータを初期表示させることが可能になります。

【設定箇所】
左パネル>データベース>管理
DB設定>基本設定>項目設定
DB設定>機能設定>自動処理設定
DB設定>表示設定>絞込み設定

設定手順

年度に基づいた動的な絞り込みを実現するために、以下の4つのステップで設定を行います。

1. 年度を定義する「年度マスタ」データベースを作成する

まず、年度の区切りを管理するための専用データベースを作成します。

  • データベース名:【マスタ】年度管理
  • 作成する項目:
    • 年度名(例:2025年度)※キー項目
    • 開始日(日時タイプ):(例:2025/04/01 00:00:00)
    • 終了日(日時タイプ):(例:2026/03/31 23:59:59)
    • 当年度フラグ(選択肢タイプ):(値:ON)

※「当年度フラグ」は、現在の日付がその年度内にある場合にのみ「ON」にするための項目です。
毎日深夜に自動処理(タイマー起動)を実行し、今日の日付が「開始日」と「終了日」の間にあるレコードのフラグを「ON」に、それ以外を「空欄」に更新する設定をおすすめします。

2. 対象データベースに「年度」を特定するための項目を追加する

予算管理や売上管理など、年度で絞り込みたいデータベース(以下、対象データベース)に項目を追加します。

  • データベースリンク項目:「【マスタ】年度管理」へのリンクを作成します。
  • 従属項目:年度マスタから「当年度フラグ」を取得する項目を作成します。

3. 自動処理で「年度」を自動取得・登録する

対象データベースにレコードが登録・更新された際、その日付(売上日や予算日など)を元に、該当する年度をマスタから検索して紐付ける自動処理を作成します。

  1. 「レコード検索」パーツ:「【マスタ】年度管理」を検索対象にします。
    • 条件:[対象データベース:日付項目] ≧ [年度マスタ:開始日] かつ [対象データベース:日付項目] ≦ [年度マスタ:終了日]
  2. 「レコード更新」パーツ:検索で見つかったレコードを、対象データベースのデータベースリンク項目にセットします。

※この設定により、例えば「2026/01/10」という日付で登録されたレコードに対し、自動的に「2025年度」という情報が書き込まれます。

4. 絞り込み設定を作成し、メニューの初期表示に設定する

最後に、常に「当年度」だけを表示するためのフィルターを作成します。

  1. 絞込み設定:対象データベースにて新規作成します。
    • 条件:[従属項目:当年度フラグ] が 「ON」 と等しい
  2. メニュー設定:作成した絞込み設定を、該当メニューの「絞込み設定の初期選択」に指定します。

※これにより、年度マスタ側のフラグが4月1日に自動で切り替わる運用(手順1のタイマー処理)を併用することで、ユーザーが条件を手動で変更することなく、常に最新の年度データが初期表示されます。


関連マニュアル

詳細な仕様の違いや作成手順については、下記記事をご確認ください。

マスタDBの活用テンプレート

マスタデータベースを活用して、複雑な日付計算や条件分岐を簡略化する考え方について解説しています。
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絞込み設定

「1か月前」や「以後」など、標準の簡易検索では指定できない複雑な日付条件の設定方法です。
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日付範囲を条件にしてマスタから特定のレコードを探し出し、その結果を別の項目に反映させる手順です。
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