管理者が証明書を代理取得し、ファイルとパスワードを取引先へ安全に共有して各自でインストールを依頼する運用が推奨されます
SSLクライアント認証において、証明書ファイルをダウンロードする操作には「管理者設定」にアクセスできるシステム管理権限が必要ですが、ダウンロードした後の「パソコンへのインストール(インポート)作業」自体は、管理者権限のないパソコン上(一般ユーザー環境)であっても実施可能です。
そのため、社外の取引先様に「楽楽販売」の管理者権限を一時的に付与したり、管理者が1台ずつ取引先のパソコンを回って作業したりする必要はありません。
管理者が代表して取得した証明書ファイルを配布し、各自でインポートを完了してもらうことで、セキュリティを最高水準に維持したまま極めてスムーズに導入を進めることができます。
【取引先様へ:証明書の「安全性」に関する重要説明】
「楽楽販売」のSSLクライアント証明書は、セキュリティの仕様上「1つのご契約環境(1顧客)につき1つの共通ファイル(拡張子:.p12)」が発行されるため、社外のすべての取引先様へ同一のファイルを配布することになります。
「同じ証明書ファイルを使っているなら、他の取引先のデータが混ざって見えてしまうのでは?」と不安を抱かれがちですが、その心配はありません。
クライアント証明書はあくまで「楽楽販売のサーバー(玄関のオートロック扉)への接続を許可するもの」に過ぎません。ログイン後に「どのデータ(画面やレコード)の閲覧・編集を許可するか」は、個々の「ログインID・パスワード」および「データベース(ユーザーグループ)ごとのアクセス権限設定」で厳格に制御されています。
そのため、共通の証明書を配布しても、お互いのデータが流出・混在することは完全に防がれています。
【設定箇所】 管理者設定 > セキュリティ設定 > SSLクライアント認証に関する設定
設定・運用の具体的な手順
以下の5つのステップで運用を行うことで、管理者の作業負担を最小限に抑えつつ、取引先様のパソコンへ安全に設定を適用できます。
- 管理者による証明書とパスワードの取得
管理者権限を持つユーザーが「SSLクライアント認証に関する設定」画面へアクセスし、「SSLクライアント証明書をダウンロードする」ボタンをクリックしてファイル(.p12)を取得します。
あわせて「パスワードをコピーする」ボタンをクリックし、インポート用パスワードを控えておきます。
- 取引先様へのファイル・パスワードの共有(取扱厳重注意)
ダウンロードした証明書ファイルを、メールやファイル転送サービス、チャットツールなどを利用して取引先様へ送付します。
※【流出時の重大リスク】:取引先様のメール転送ミス等で証明書が外部に流出してしまった場合、鍵の無効化と再発行は可能ですが、共通の1ファイルを使用しているため、「鍵を更新した場合は、自社の社員および他のすべての取引先の全パソコンで、一から新しい証明書を再インストールし直す」という膨大な復旧作業が発生します。
これを防ぐため、証明書ファイルとインポート用パスワードは、絶対に同じメールやチャットに記載して送らないでください。
「ファイルは共有リンク」「パスワードは電話や別チャット」など、必ず別経路で厳重に共有する運用を徹底してください。
- インストール手順(マニュアル)の案内
取引先様が迷わず作業できるよう、証明書ファイルと併せて下記の「設定マニュアル(サクセスナビ)」のURLを共有してください。数回のクリックで完了する手順のため、取引先様ご自身で対応が可能です。
SSLクライアント認証サービスオプション:設定方法
- 取引先様によるインストールと接続確認
取引先様にて、共有されたファイルとパスワードを使用し、各自のパソコンでインストール作業を実施していただきます。完了後、SSL認証専用のURLからログインできるかをご確認いただきます。
※【パソコン共有時の注意】:取引先様が1台のパソコンをシフト制等で「複数のWindowsログインアカウント」に分けて共用している場合、証明書は「OSのログインユーザー(ブラウザ)」単位で保持されるため、ログインするすべてのWindowsアカウントごとに個別にインポート作業を行う必要があります。
- 通常URLへのアクセス制限の有効化(管理者自身のログインURLに注意)
すべての取引先様のインストールが完了したことを確認した後、管理者が「SSL認証URLからのアクセスのみ可能にする」にチェックを入れて確定します。
これにより、証明書のない端末(通常URL)からのアクセスを完全に遮断できます。
※【管理者自身の前提手順】:この「通常URLへのアクセス制限」の有効化(チェックON)および確定は、通常URLからアクセスしている状態では、設定変更を誤って締め出されるのを防ぐためチェックボックスがグレーアウトして操作できません。
設定を有効にする際は、必ず管理者ご自身が自身のパソコンに証明書をインストールし、一旦「SSL認証URL」からログインし直した上で設定を確定させてください。
「楽楽販売」のシステムから各パソコンへ証明書を一括で自動インストールすることはできません
現在の「楽楽販売」の仕様では、サーバー側からネットワークを通じて遠隔で各ユーザーのパソコンへ証明書を直接送り込んだり、一括でインストールを強制適用させたりする機能(グループポリシーによる配布検証等)は備わっておりません。
これは、個々のクライアント端末のOSやブラウザが持つ厳格なローカルセキュリティ領域に干渉しないための仕様上の制限です。そのため、上記のように「セキュリティ経路を分けたファイル配布による、各自でのローカルインポート操作」を依頼する運用を行ってください。
関連マニュアル
詳細な仕様や手順については、サクセスナビの下記記事をご確認ください。
SSLクライアント証明書のインストール手順とアクセス制限の設定方法
管理画面からの証明書ダウンロード方法から、Windows(Chrome/Edge)の個人証明書ストア(現在のユーザー)への具体的なインポート手順、通常URLの遮断方法までを詳しく解説しています。
SSLクライアント認証サービスオプション:設定方法
スマートフォンやタブレット端末でSSLクライアント証明書を利用する際の動作保証について
iOSやAndroidなどのモバイル端末での動作確認状況や、推奨ブラウザ(iOS Safari必須ルールなど)、端末個別の差異等により「動作保証対象外(サポート対象外)」となるシステム・サポート運用の背景について解説しています。
スマートフォン・タブレットからクライアント認証オプションは利用できますか
お問い合わせフォームよりご要望をお寄せください。
「楽楽販売」はお客様から頂戴したご意見・ご要望をもとに、
よりよく、寄り添う 販売管理クラウドを目指してまいります。
現在の仕様ではご希望の機能に対応しておりませんが、
お客様からの貴重なご意見として真摯に受け止め、今後の改善に役立ててまいります。
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